子どもたちは将来、どんな仕事をするようになるのか? そのための教育とは?

子どもたちは将来、どんな仕事をするようになるのか? そのための教育とは?

将来、お子さんにはどんな職業に就いてほしいですか?

一昔前なら「将来は医者か大臣か」と言ったものでしたが、現代にあっては仕事の多様性が広がっているので「この職業に就けば御の字」といったものはすでに崩壊しています。

大手銀行は統廃合が繰り返され、安定した就職先だったはずの教職員は労働条件の実態が明らかになるにつれ、敬遠され始めています。

単純作業はどんどん無くなりますが、これからは複雑な仕事であっても機械化が一層進むでしょう。

 

すでに消えつつある仕事たち

技術の進歩によって機械化が進む仕事が多いですが、今までいつも生活の一部としてあった仕事が消えつつあります。

ここではふたつばかりの例を挙げてみましょう。

スーパーのレジ打ち

Amazon Go
(Amazon Goのサイトより)

アメリカのアマゾンがスタートしたスーパー。このスーパーにはレジ打ち係がいません。

スマホを利用して入店し、棚から手にした商品はそのまま自分の買い物袋へ。どのお客が何を取ったのかは監視カメラのAIで確認。

そして商品を持ったまま店を出て、スーパーの敷地を出た時点で会計されて費用は自動で引き落とされる仕組みです。

オーストラリアのスーパーではセルフレジが一般的に普及しています。ここにはセルフでやるレジ台が8台くらい並んでいて、そこに店員さんがひとりいるだけです。

しかしこのスーパーの場合、レジ係を減らすという工程を一段飛びでレジそのものを無くしてしまいました。

車の運転に携わる仕事

waymo.comより
(waymo.comより)

グーグルは2010年から公道で自動運転車の走行実験を続けており、2018年3月までに800万キロメートルの公道を実験走行。

アメリカでは一部の州で、自動運転タクシーの活用が始まっています。Googleの自動運転車の開発部門が分社化して誕生したWaymoという会社がタクシーを運営していますが、今後はタクシーのみならずトラックにもその版図を広げてゆく予定でいます。

人間は連続した運転時間が長ければ長いほど疲れてしまいますが、自動運転車は疲れを知らないどころか24時間働けます。しかも一台の自動運転車が経験した事を他の自動運転車が一気に学習する事ができます。

このふたつの例からみてもわかる通り、これからは今までの前提を丸っきりひっくり返すような革新的なもの、いわゆる破壊的イノベーションが続々と登場するでしょう。

どんな仕事が残るのか?

私が最近「へぇ~、こんな仕事があるんだ!」と驚いた職種があります。

それはズバリ「ドローン・インストラクター」。撮影で使われる本格的なドローンの操作について教える教官、といった立ち位置ですね。

しかし最近のドローンは自立型のものも増え、コントローラーなしで自立追跡したりハンドジェスチャーを読み取って飛行パターンを変えるものも出てきています。

この流れをみると新しい技術に携わる仕事でも、その技術の流行り廃れのサイクルが早いのはどうしようもありませんね。

ではどんな仕事が今後も継続して存在するのでしょうか? ここからは私の推察になりますが、今までの時代の経過から鑑みてみました。

創造する仕事

2045年にはシンギュラリティ、つまりコンピューターが人間の頭脳を超えるとされています。そうすると人工知能が創造性を持ち始める可能性もある、と言われています。

しかしそれまでは人間独特の感性から生み出されるもの、それを創る仕事は必要とされるでしょう。

ココロにまつわる仕事

喜怒哀楽、心の機微を理解できるのはやはり人間でしょう。

ロボットがどれだけ「あなたの気持ち、分かります。」と親身になって言ったところでそれがこちらの心に響くかは疑問です。

さらにロボットがとって替われないれないもの、それは

人間の四苦八苦。

四苦八苦という言葉には人間の根本的な苦しみが全て込められています。

最初の四苦は生存・老い・病気・死 で人間はこれらを避けることはできません。

それらの問題の解決に繋がる仕事であれば今後もあり続けるでしょう。

どれだけ機械化・自動化が進もうともそれらを駆使するのは人間。そしてその人間の心が社会をどうしてゆくのかをつかさどっています。

これはなかなか機械では置き換えにくいのではないでしょうか。

面白い生き方をする(仕事)

これは仕事というカテゴリーに入らないのかもしれませんが、面白い生き方をしている人のところにはお金が集まるような世の中になってきています。

ユーチューバーを筆頭に、ブロガー、メールマガジンで稼ぐ人、更には奢られる事をプロとして活動している人もいます。

クラウドファンディングも、もはや一般的な存在になっています。まとまったお金は銀行やクレジットカードで借りるのではなく、自分がやろうとしている事に共感してくれる人から集める時代になってきました。

今回の子育てのヒント

お金を稼ぐのはその価値に値するものを提供するからお金の流れが発生し、より多くのお金を貰えるのは希少価値のあるものを提供するからだとされています。

ならば、これからは何に希少価値が置かれるようになるのか?そのヒントが上に挙げた3つのポイント。

そのヒントから、これから子育てで応用するのであれば次の3つでしょう。

1. 創造的な生活にする
2. ココロに注目した習慣
3. 常に面白い事を生活の中に組み込む

体験を多く持っている人間の方がより価値を提供しやすいとするならば、なるべく多くのことを子供に体験させてあげるのが大切。

そしてコミュニケーションをとる相手は日本人だけとは限りません。英語は必須能力になっていくでしょう。

お子さんの将来に備えるために、日々どんな教育をしますか?