英会話力の上達法 ー 英語を話すのが苦手でも活用できる5つのステップ

英会話力の上達法 ー 英語を話すのが苦手でも活用できる5つのステップ

オーストラリアに住み始めてかれこれ19年になりますが、日本からこちらに来たばかりな方に「英語はどうやって勉強したんですか」とか「英会語上達の秘訣を教えてください」と尋ねられることがしばしばあります。

色んな方にお話したことはありましたが、文章としてまとめたことが無かったのであらためて綴ってみました。

はつはどうやって英会話力を上達させたのか?

今回は私が実践した英会語の上達法を皆さんにご紹介しようと思います。

英語の習得はダイエットと同じで必ず一つの成功法があるとは考えていません。

ひとりずつ、自分に一番適したやり方があると思うので私の方法が自分の学び方とマッチしていたら幸いです。

大人でも子供でも活用できるステップですので、ぜひ使ってみてください。

1.フレーズまるごと作戦

中高生だったとき、SOC,SVCCとかいった文法、私も一生懸命勉強していました。

しかし文法はめっぽう苦手で会話中に文法が頭をかすめてしまい、「えぇ~とあの文法なんだったっけ?」と考えて会話が途切れてしまう始末。

そこで文章を丸々覚える作戦に出ました。文章を覚えた後その文章の中のキーワードだけを他の単語に変えることによって、自分が伝えたいことを伝えられるようになっていきました。

私が小学生の時にオーストラリアに来て一番最初に覚えたフレーズは

きゃない 友情 ラバ?

Can I use your rubber ? (消しゴム貸して)だったのですが、このフレーズを初めて聴いたとき、上のように聞こえたんです。

それ以降、ラバの部分を他の文房具に変えても使えるフレーズとして多用していました。

2.キラーフレーズを持つ

ウルトラマンは色々な技を駆使して対戦している怪獣をやっつけます。でも大概は最後の決め技で怪獣を倒すんです。

ここから学べることは英会話においても必殺技、すなわちキラーフレーズを持つこと。

これは自分の好きなフレーズで良いと思います。気に入ったフレーズであれば躊躇なく使えるし何度も使いたくなるので証拠効果が大きいでしょう。

それが私の好きなフレーズのひとつに ” At your service. ” というのがあります。これは「はい、何なりとご用命下さい」といった、ちょっとお固めな言い回しなんですが、職場で同僚に呼ばれた時に使っています。

このフレーズ、映画『レオン』の最後の方のシーンに使われていたのが気に入って、私も使うようになりました。

お気に入りのフレーズを持てば使う頻度が高くなり、いつの間にか自然に言えるようになっていました。

3.オウム返し練習

日本にいた時は英語を話す練習のために毎朝ラジオ毎朝聞いていました。

その頃は東京に住んでおり、J-Waveのジョン=カビラさんの番組を欠かさず聴いていました。この朝番組の素晴らしいところは要所で英語と日本語、両方話してくれるという事。英語の意味が分からなくても日本語で話してくれている部分で補足できていて便利でした。

良いトレーニングになったのは、カビラさんが英語を話しているのを、そのまま後追いで英語を話すこと。相手が話し終わってからしゃべるのではなく、コンスタントに聞きながらしゃべるのです。

これ、案外難しいんです。聞きながら話すので、同時通訳者のような脳の使い方ですね。

今ならTEDの動画を字幕付きで見たり、速度を調整したりしながら見られるのでお手軽にできる練習法です。

4.実際の場で使ってみる

学習をテニスに置き換えてみると、教科書を読み上げたりシャドーイングは素振り練習。実際に英語話者と会話で使うのが試合と同じです。

上達させていくのには練習と試合の両方が必要です。

短い期間でもでも海外に行ってみれば、いやが応でも英語を使う場面に直面します。ただそうちょくちょく海外に行くというのが難しければLINEの英会話コースもありますしランゲージエクスチェンジを利用する手もあります

例えば映画やアメリカのテレビドラマを見ていてタイミングがバッチリなシチュエーションであればそこで画面に向かって言ってみましょう。

5.小さな成功から小さな自信を持つ

英会語で自信が付く時はどんな時でしょうか。フレーズを覚えられたとき? うまく遊んでいた時うまく発音ができたとき? それらもあるかもしれませんが、やはりコミュニケーションのツールとして相手との意思疎通ができたときだと思います。

こちらの意図が100%伝わらなかったにしろ、うまくコミュニケーションが取れた時はとても嬉しいものです。

つい陥りがちなのが「こちらの意図が半分も伝わらなかった」と減点主義になる事。これは避けなければいけません。

会話が半分伝わっているのなら50%の自信、30%に伝わったのなら30%の自信として加算式に自信を積み上げていきましょう。

そしてすかさずその成功を褒めましょう。自分であってもお子さんであっても、英会話に向けての努力が実ったのですからそこは存分に称えるべきです。

英会話のまとめ的考察

最後にもう1度まとめると;

  1. フレーズまるごと作戦
  2. キラーフレーズを持つ
  3. オウム返し練習
  4. 実際の場で使ってみる
  5. 小さな成功から小さな自信を持つ

この5つのステップを回してゆく事で英会話力がアップしていきます。

ときどき振り返って、何が話せるようになったのか、もっと力をいれるべきスキルはどこなのかを自己チェックしてみましょう。

もし可能であれば、ロールプレイをして録画したものを自分で見てみることをオススメします。何となく気恥ずかしいですが、自分のことを第三者的に見る事によって、意外な発見があるかもしれません。

お子さんに英会話力を付けて欲しければ、親が努力している姿を習慣として見せるのが実は近道なのだと思います。

あなたはどんなキラーフレーズを使いたいですか?