五感をフルに刺激しよう!楽しみながらこどもの五感を鍛えるクイズとは?
- 2019.01.24
- 児童教育

あと1週間で夏休みが終わるはつ(@hatsu_oz)です。メルボルンは断続的に暑い日が続いていて、今日も明日も40℃超え。水分補給に予断がありません。
夏休みは恒例の「大人の自由研究」に勤しんでおり、暇を見つけてはザリガニ捕り(ガサガサ)、ロックバランシング(上の画像)にチャレンジしていました。
メルボルンにも川原遊びを楽しめるエリアがあって、自然の中で思い切り遊べます。このエリアにはこども達もたくさん来ていて、ダムを作ったり浮き輪に乗って川に流されてみたりそれぞれが自分なりの楽しみ方をしていました。
こういった遊びの中で、こども達の五感への刺激を促すって大切ですね。そんなわけで今回は、五感についてのお話です。
こどもの成長に欠かせない「五感」とは?
人間には五つの感覚、すなわち「五感」が備わっています。それらは;
嗅覚(におい)
聴覚(きく)
視覚(みる)
味覚(あじ)
感触(さわる)
ヒトは生まれてから、それぞれの感覚を鍛えながら育っていきます。
乳幼児が離乳食をスタートしたとき、よく食べ物で遊んでしまう、というのがありますよね。だから口に運ぶ前に指でブチュッと潰してみたり両手で左右に引き伸ばしてみたり。
これはその食べ物を記憶する際、単に味覚だけでなく、他の感覚も総動員して記憶しようとしているのだと思います。
とはいえ、ごはん粒をまんべんなく顔にこすりつけて、ナチュラルお米パックになってしまったり、スパゲティーで印象派顔負けの絵画をテーブルに描いたりしてくれるのは何とも骨が折れますよね。
より価値の高い刺激とは?
音楽を聴いた時にふと思い出す光景や匂いってありますか? 記憶はひとつの事柄に対していくつもの感覚の記憶がヒモ付けされています。
たとえば上の画像の様な浜辺の記憶があれば、そこで聞いた波の音やその時期に流行っていた音楽。砂がジリジリと熱くてヤケドしそうなのに、海に飛び込んだときの海水の冷たさ。そして波が来て頭からズブ濡れになり、口に入った海水の塩っからさ。そういったものが全てワンセットになって記憶に残っています。
最近はちいさいこどもまでスマホやタブレットで遊んでいるのを見かけます。そういった電子機器からの刺激は視覚と聴覚そしてせいぜい指先の感触のみです。
もちろんそれ自体が悪いと切り捨てるわけではありませんが、限られた刺激よりも広い範囲の感覚を刺激する方が望ましいですね。
こどもと一緒に「五感を研ぎ澄ますゲーム」を遊んでみよう
こどもの頃は五感に刺激を受けてもそれらを感知する意識が足りてないときもあります。例えば目が覚めるほどに鮮やかな紅葉の街道を車で走っていても、それをただの窓の外の風景としか捉えていない、なんて事も。
では五感を鍛えるにはどうしたら良いのでしょうか?
ここでオーストラリアで習った面白いゲームを紹介します。
観察力(Power of observation)とおう名前のゲームで、うちの子供がまだ小さい時カフェなどでいつも行って遊んでいました。
ゲームのルールはいたって簡単です。
例えばカフェでテーブルに座って注文をした後、待っている間などに 1分間、周りの環境をぐるりと見渡してできるだけの情報を集めて下さい。
そうしたら今度は、お互い周りを見回さずに、周囲で過去1分間にあったことに関してクイズを出します。
- 向かいのカベに掛かっている絵画、フレームは何色?
- さっきキッチンの方からはどんな音が聞こえてきた?
- ウェイトレスさんが料理を持って通ったとき、どんな匂いがした?
などなど。
質問は親の方からずっと出しても良いですし、親と子、交互に出してゆくのも楽しいです。
このゲームをやるときは周りへの観察力を120%出して情報を収集するので、楽しみつつ感覚を磨けます。
そして注文した料理が来たら、今度は味覚や嗅覚に特化したクイズをしても良いでしょう。
感覚に意識を向ける大切さ
五感に訴えてくるものはいつも同じとは限りません。
景色の同じ場所であっても例えば森林であれば真夏のカリカリに暑い日の匂いと雨が降った後の匂いでは全然違います。いつも通る道でも季節の折には咲いている花も移り変わっていきます。
そういったものに意識を向けることが大切。しかしそういったことに気付かないこどもには、ヒントを指し示すというのはどうでしょうか?
もちろん親の方も五感のアンテナを張っている必要があります。そしてそういった会話を増やしていけば、こどもの方がアンテナの感度が良いので彼らが気付いたことをドンドンこちらに教えてくれるようになります。
子育てにおいて、五感の刺激が多い人生の方が心豊かに育てられると信じています。
今回の子育てヒント
楽しかった思い出の中にも案外ネガティブな感覚も残っているものなのです。
例えば旅先で食べたジェラート。欲張って2スクープ注文し、そのひとつにレモンソルベを注文して食べてみたら異様にスッパイ!もっと他のを注文すれば良かったと思いましたが時が過ぎれば笑い草。
ただし、ここで感覚の刺激そのものが無かったとすれば、その記憶さえもありません。
こどもの楽しい時間、楽しい記憶にはできるだけ五感を駆使したものにしてゆきたいものです。
あなたなら五感に関する質問、どんなことをお子さんにききたいですか?
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