こどもと同じ行動をしてみよう! こどもに安心感を与える「ミラーリング」とは?

こどもと同じ行動をしてみよう! こどもに安心感を与える「ミラーリング」とは?

こどもが幼稚園に通うようになると、幼稚園で学んだことを家で披露してくれます。目をキラキラさせながら歌ったり絵を描いたり。

ときには不思議な踊りを踊っていました。しかもワケのわからない振り付け 。

そういった場面において、私がよくやっていたのはこどもと全く同じことをしてみる事。そしてそれを見たこどもは大はしゃぎして、さらに不思議な振り付けで踊り続けます。

こどもと同じ事をする、これにはれっきとした理由があります。

今回はこどもと同じ行動をする意味とその効果についてのお話です。

安心を与える行動、ミラーリングとは?

ミラーリングとは、相手との心理的距離を縮める方法の一つで赤ちゃんから大人まで幅広く使うことができます。

ミラーとは鏡。そしてミラーリングは鏡のように同じ行動やしぐさ、そして話し方をする事を指します。

赤ちゃんの初期のコミュニケーションの方法は親がやったことを真似る、つまりはミラーリングですね。親が口を開けたり、舌を出したりすれば一生懸命にそれを真似ようとします。笑った顔やバンザイなど徐々にレパートリーも広がります。

このミラーリングにはどういった意味があるのかというと、「こちらが発したメッセージがちゃんと届いている」という事を伝える手段となっているのです。また、相手(こども)が「自分のことに関心をもってくれている」と感じられるのです。まさにメッセージのキャッチボールですね。

小さい子供の場合は ジェスチャーのみですが、もう少し大きくなれば話し方、話す速度や内容などもミラーリングを応用することができます。

大人でも使えるミラーリング

ミラーリングはビジネスで使われるテクニックでもあります。つまりは大人であっても有効な方法だという事です。

無意識的に相手の話すスピードや声量に合わせるという事はありませんか? これこそがミラーリングで無意識的にやっている場合もあります。

更には「オウム返し」をする事も有効な手立て。例えば;

A:「今度、新しいプロジェクトを立ち上げようと思っているんだ。」
B:「新しいプロジェクトを立ち上げるつもりなんですね。」

といった風に。オウム返しをする事で「お、ちゃんと聞いてくれているな」という安心感を持ってもらえます。

今回の子育てのヒント

上の動画はホラーの金字塔を打ち立てた「ジョーズ」からの1シーン。ご安心下さい、怖いシーンではありません。

こどもがお父さんのしぐさを逐一マネするというほのぼのとした場面。ミラーリングを通してこどもが大人と意思疎通を図っている状況ですね。

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ミラーリングは有効かつ、かんたんにできる意思疎通の方法ですのでぜひやってみて下さい。

不思議な踊りや奇妙な言動の場合は何だか気恥ずかしいですが、一度やってみる事をオススメします。

少しだけでも良いので、こどもさんと言動を共有してみて下さいね。